みなせ

学園都市の最新鋭リゾート島へとやってきた御坂美琴。美しいビーチ、豪華なホテル、最新の娯楽施設――そこは、日々の戦いと研究に追われる彼女にとって久々の休息の場となるはずだった。しかし、それは表向きの顔に過ぎなかった。この島の正体は、学園都市が極秘裏に進める‘認識改変実験’の舞台。狙われたのは、レベル5である美琴。彼女を対象に、「レベル5の能力者ですら抗えない催●」の効果を試す実験が進められていた。リゾート施設に仕掛けられた特殊な電磁波と視覚誘導技術により、知らぬ間に催●状態へと誘導される美琴。そして――「…え？ 私、無能力者だった…よね？」催●の影響により、自分がレベル5「超電磁砲（レールガン）」であるという事実を完全に忘却し、普通の無能力者（レベル0）だと思い込んでしまう。電撃を放とうとしても「ただの手のひらを向けているだけ」にしか思えない。どれだけ努力しても、能力は発動しない。「おかしい…私、ただの一般生徒だよね…？」自分を無能力者だと信じ込む美琴は、普通の女の子として島で過ごそうとするが、彼女の前には次々と仕掛けられた‘実験’が待ち受ける。能力さえあれば負けるわけがない男達に凌●される日々…果たして、美琴は催●の支配から抜け出し、自らの力を取り戻すことができるのか？それとも、彼女はただの無能力者として新たな人生を歩むことになるのか――？今、学園都市の禁忌に触れる実験が始まる！

西木野真姫は、クラスの誰もが憧れる存在だった。ツンと尖った態度と、ちょっと気難しい性格が逆に彼女の魅力を引き立てていた。赤みがかった髪をサラリと流し、勉強している姿も優雅で…でも、ある日、教室の隅で耳にしたささやきが、僕の胸を締め付けた。男子数人が、彼女の名前を出しながら妙に親しげに笑い合っていた。「あいつ、口では強がってるけどさ、言うこと聞かせんの簡単だよ」「昨日だって、放課後…」言葉の続きは曖昧だったけど、その含みのある口調にゾッとした。まさか、彼女がクラスの男子たちの言いなりになってるなんて。それから、真姫を見るたびに何かおかしいと感じるようになった。彼女はいつも通り気高く振る舞ってるけど、時折、男子たちの視線に小さく肩をすくめる瞬間がある。休み時間に真姫が教室を出ると、そいつらが集まって何か企むように顔を見合わせる。そして彼女が戻ると、何事もなかったかのように静かになる。彼女の鋭い目つきの下に、隠しきれない何かがあった…

学園の秩序を守る風紀委員の少女。誰よりも厳格で規則に厳しく、不良たちにも物怖じせず立ち向かう姿勢から、「鉄の風紀委員」とまで呼ばれていた。真面目な生徒たちの憧れであり、不良たちにとっては厄介な存在。しかし、そんな彼女には誰にも言えない秘密があった。――実は、学園の不良たちの言いなりになっていたのだ。「おい、また俺らの頼み聞いてくれるよな？」「……っ。……はい……」普段は厳格な風紀委員として君臨する彼女だが、彼らの前では驚くほど従順だった。学園で好き放題に振る舞う不良たち。彼女はそれを止めるどころか、逆らうことすらできない。なぜなら、彼女もそれを内心では楽しんでいたからだ。それは、絶対に公にできない事実。もし知られれば、彼女の立場は一瞬で崩れ去る。「風紀を守る」という信念と、「逆らえない快楽」。二つの狭間で苦しみながらも、彼女はただ耐えることしかできなかった。そんな彼女を救う、白馬の王子は現れるのか――。